Plaudシリーズを展開するNicebuild LLC、ICレコーダー市場で2ケタシェアに到達
- 大嶋敬太

- 5月25日
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更新日:5月27日

ICレコーダー市場の販売数量と金額について、2023年4月を「100.0」とした指数を算出したところ、動きに違いがあらわれた。
まず数量指数をみると、毎年3月には高い水準となる季節性を確認できるが、需要の縮小は明らかである。25年8月には63.7まで低下し、期間中の最低水準を記録した。26年3月には92.3まで持ち直しているものの、直近3年で基準値を上回る月はなかった。
一方、金額指数は24年8月に66.4で底を付けており、数量よりも約1年早く下げ止まった。その後は回復基調が続き、26年3月には109.5を記録。基準月を約10ポイント上回り、期間中で最高水準に達した。こうした数量と金額の違いから、市場動向には平均単価が影響しているのではないか。そこで、同期間の平均単価を算出した。

平均単価は23年から24年にかけて、おおむね1万円前後で推移していた。しかし、24年9月の9600円を底に上昇へ転じ、25年6月には1万1000円を突破。26年には1万1600円前後まで上昇しており、1年半足らずで20%上昇した計算となる。平均単価上昇の要因としては、市場の高付加価値化が進んでいることが挙げられる。具体的には、文字起こしや要約といった機能をAIで処理できる製品が登場してきたことが、単価の押し上げに寄与しているとみられる。

ここからはメーカー別に販売台数シェアをみていく。OMデジタルソリューションズが首位、ソニーが2位となり、この2社で約6〜7割を占める。この2社に加え、存在感を高めているメーカーがある。Plaudシリーズを展開するNicebuild LLCだ。同社のシェアは25年4月時点で5.4%だったが、同年夏以降は7〜8%台で推移、12月には10.1%と初めて2ケタにのせた。その後もゆっくりではあるがシェアを伸ばしている。Nicebuild LLCは、24年6月に日本市場へ参入し、約1年半で11.4%に達した。この成長をけん引した製品は「Plaud Note」だ。同製品はAIを搭載し、文字起こしや要約をサポートする。
26年1月にはAnkerもICレコーダー「Soundcore Work」を発売した。こちらもAIボイスレコーダーを謳う「Plaud Note」と同種の製品だ。AIを活用した新たな付加価値をつけた製品が一定の存在感を示し始めている。(BCN総研・大嶋敬太)



