白物家電の国内出荷額、2026年度上期(4~9月)も「バブル超え」の過去最高を記録、エアコンの一本足打法が浮き彫りに
白物家電の国内出荷実績データを集計している日本電機工業会(JEMA)は10月20日、2026年度上期(4~9月)の出荷金額が1兆5234億円(前年同期比109.5%)になったと発表。バブル経済の余韻が残る1991年以来、35年ぶりに過去最高を更新した。7月には2026年上期(1~6月)で過去最高になったと発表しており、26年度上期でも過去最高を記録した形だ。

エアコンは13カ月連続のプラス、9カ月連続の二桁増に
好調の背景には、エアコンの伸びがある。省エネの達成基準が厳しくなるエアコンの「2027年問題」や、対象の省エネ家電に買い替えると最大8万ポイントの値引きが受けられる東京ゼロエミポイントによる需要の高まりが大きい。さらに、猛暑による出荷の押し上げも加わった。
エアコンの26年度上期の出荷台数は732万3000台(前年同期比125.5%)となり、上期として過去最高となった。
9月単月でも、91万5000台(同141.8%)の過去最高を記録。13カ月連続のプラス、9カ月連続の二桁増となっている。
主要白物家電は軒並み前年割れ
ただ、そのほかの主要白物家電で上期に前年同期を上回ったのは、IHクッキングヒーターの31万台(同103.9%)だけ。
冷蔵庫は178万7000台(同98.1%)、洗濯機は198万8000台(同99.2%)、掃除機は219万9000台(同91.0%)、電子レンジは144万5000台(同97.9%)、炊飯器は198万3000台(同96.3%)と、いずれも前年同期を下回った。エアコンが市場全体をけん引するという一本足打法が浮き彫りになった。
特に、各カテゴリの主力製品が前年を下回っているのが気になるところ。冷蔵庫は全体の4割を占める「401L以上」の大型タイプ、掃除機は全体の7割近くを占める「スティック型」、電子レンジは全体を構成する「オーブンレンジ」と「単機能レンジ」、炊飯器は全体の7割以上を占める「IH式」がいずれも前年同期を下回った。洗濯機全体をけん引する「ドラム式洗濯乾燥機」も前年同期並みだった。(BCN総研・細田 立圭志)





