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ビックカメラが売上高と各利益で過去最高を更新!2026年8月期連結中間決算

ビックカメラは4月20日、2026年8月期の連結中間決算(25年9月~26年2月)の説明会を開催した。連結の売上高と各利益で過去最高を更新。売上高5084億2900万円(前年同期比106.0%)と5000億円を突破。通期の売上高予想は1兆220億円で、1兆円の大台達成に向けて折り返した。グループのコジマも増収増益だった。東京ゼロエミポイントによるエアコンやWindows 10のサポート終了によるPCの買い替え、iPhoneの残価設定型契約で携帯電話が好調だった。


ビックカメラの秋保徹代表取締役社長
ビックカメラの秋保徹代表取締役社長

家電販売が好調、コスト管理を徹底


 ビックカメラの26年8月期連結中間決算は、売上高5084億2900万円(同106.0%)、営業利益187億2700万円(同125.6%)、経常利益194億2100万円(同122.7%)、中間純利益110億9800万円(同123.2%)と増収増益。中間決算における売上高と各利益で過去最高を更新した。


2026年8月期 連結中間決算概要
2026年8月期 連結中間決算概要

 秋保徹代表取締役社長は「家電の売り上げが好調だったことと、コストコントロールの徹底で売上高と各利益はすべて予想を上回った。ビックカメラ単体では、PCやカメラ、携帯電話が好調で、販管費の抑制に努めた結果、増収増益になった」と語った。


 会社別の営業利益をみても、ビックカメラ単体のほかコジマ、ラネット、TDモバイルなど主要な子会社すべてで増益となった。科目別でみると、前年同期から粗利益は83億円、販管費は45億円、営業利益は38億円増加した。


連結営業利益 会社別
連結営業利益 会社別

連結営業利益 科目別
連結営業利益 科目別

「中古カメラ・レンズ」の新規扱い開始でカメラが好調


 商品別の売上高では、カメラが186億5800万円(同119.8%)と伸長。ビックカメラ池袋カメラ・パソコン館の2階で25年11月から取り組んでいる「中古カメラ・レンズ」の新規での取り扱いが貢献した。


ビックカメラ池袋カメラ・パソコン館で新規導入した「中古カメラ・レンズ」コーナー
ビックカメラ池袋カメラ・パソコン館で新規導入した「中古カメラ・レンズ」コーナー

 「新品と中古品を同時に展示することで、お客様の選択肢が増えた。また、接客時に買い取りを提案することで、価格面での訴求が可能になり、カメラ全体の売上増に寄与した。導入後の25年11~12月のカメラの売上高は、前年より2割増と好調に推移している」と秋保社長は分析する。


 また、3月からビックカメラ池袋西口IT tower店で先行販売を開始したプライベートブランド(PB)の「ビックアイデア」は、「良いより、よくぞ」というキャッチコピーで、社内資格「ビックカメラマイスター」を有する販売員を中心に、顧客の潜在ニーズを反映させた商品を企画・開発する。4月1日から全国のビックカメラやコジマ、ECのビックカメラ・ドットコムで一斉に販売している。


 ビックアイデアは、30年8月期に売上高1000億円の目標を掲げる。中期経営計画の数字には反映していないため、粗利益率の改善も含めてさらなる上乗せが期待できる。


ビックカメラ池袋西口IT tower店のビックアイデアのコーナー
ビックカメラ池袋西口IT tower店のビックアイデアのコーナー

インバウンドは中国の流入減をカバーして過去最高に


 また、インバウンドは中国からの流入減が不安視されていたが、品揃えや商品の構成比を変えるなどして東南アジア、欧州、北米、豪州の売上高が伸長。中国の売上減をカバーするどころか、過去最高の売上高を更新した。


インバウンド強化戦略
インバウンド強化戦略

 インバウンドでは、観光地で厳選した商品を提案するSelectブランドとして、26年1月30日にビックカメラSelect札幌狸小路店を開店。4月23日にビックカメラSelect那覇国際通り店をオープンする。非家電で粗利益率の高い商品を品揃えし、ローコストオペレーションであることも、インバウンドの好業績に寄与している。


 上方修正した通期の連結業績予想は、売上高1兆220億円(同104.9%)、営業利益344億円(同113.6%)、経常利益357億円(同111.8%)、当期純利益184億円(同105.3%)とする。ビックカメラ初となる1兆円の大台に乗せる。


コジマは携帯電話が好調、残価設定型契約で買替サイクルが短縮


 コジマの26年8月期中間決算も、増収増益で好調。売上高1439億3700万円(同105.3%)、営業利益40億7400万円(同118.4%)、経常利益42億1800万円(同114.4%)、中間純利益28億1900万円(同113.2%)だった。


コジマの2026年8月期 中間決算概要
コジマの2026年8月期 中間決算概要

 中澤裕二代表取締役社長は「既存店、店舗、EC、法人事業所のすべての販売チャネルで増収を実現し、全社で72億7000万円の増収となった。中でも東京ゼロエミの影響で東京都内の店舗を中心に伸長した」と語る。


コジマの中澤裕二代表取締役社長
コジマの中澤裕二代表取締役社長

 商品別では携帯電話、PC、エアコンが好調に推移。「携帯電話はキャリア各社の販売施策を最大限に活用するとともに、iPhone 17やiPhone 16を中心に残価設定型契約による販売が進み、買替サイクルが短くなっていることから売り上げを大きく伸ばした」(中澤社長)。携帯電話は売上高245億600万円(同110.4%)だった。


 PCはWindows 10のサポート終了に伴う需要により好調に推移。「加えて25年12月以降の半導体価格の高騰の懸念に伴う需要が発生したことも、売上高好調の要因になった」と中澤社長は分析する。


 エアコンは東京ゼロエミが25年8月30日に高齢者、障害者向けに制度が拡充されたことから、東京の店舗が好調だった前年をさらに上回った。「東京以外の店舗でも、2027年問題による価格高騰の懸念から26年1月以降、販売が伸長している」(中澤社長)。


 重点戦略では、創業70周年の様々なイベントのほか、鬼滅の刃やサンリオ、呪術廻戦など人気コンテンツとのIPコラボを実施し、若年層を中心に幅広い顧客層を獲得できたという。電子棚札は全店舗への導入を3月に完了し、接客に集中できるようになった。


 コジマの通期業績予想は、売上高2940億円(同104.0%)、営業利益82億円(同111.9%)、経常利益85億円(同109.9%)、当期純利益53億円(同112.5%)とする。(BCN総研・細田 立圭志)


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