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【マーケティング担当者必見】POSデータで即効性のある売上アップを実現!「型番別ベスト10」を使いこなす戦略的アプローチ

  • 執筆者の写真: BCN
    BCN
  • 9月8日
  • 読了時間: 4分
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マーケティング担当者の皆様、日々の売上データとにらめっこしながら、どうすればもっと効率的に売上を伸ばせるかと考えていることでしょう。新しい施策を打つにもコストがかかる、客数を増やすのも一筋縄ではいかない…。


そんな課題を抱える皆様に朗報です。実は、今あるPOSデータを最大限に活用し、ほとんど費用をかけずに、既存の客数のままで売上をアップさせる画期的な方法があります。その鍵となるのが、「型番別ベスト10」のデータ活用です!


今回は、BCN総研のワンポイント講座で解説された、POSデータを活用した実践的な売上向上策をご紹介します。



1. POSデータの基礎「型番別ベスト10」とは?


「型番別ベスト10」とは、特定の期間によく売れた商品(型番)を販売台数順に並べたものです。これは単に売れている商品を示すだけでなく、すべてが「よく売れている」という共通の特性を持つ商品群であり、互いに類似した特性を持つ商品と捉えることができます。

多くの企業は、このランキングを自社の強みや弱みを把握するために活用していますが、さらに一歩踏み込んで、このデータから具体的な売上アップの打ち手を見出すことが可能です。


2. 「単価の差」に着目する売上最大化のロジック


「型番別ベスト10」を活用した売上アップ戦略で最も重要なポイントは、「単価の差」に注目することです。当たり前のことですが、単価の低い商品よりも単価の高い商品をより多く売れば、全体の売上高は伸びます。

ここでのミッションは、ベスト10内で販売台数の入れ替えを行い、単価の高い商品を上位に持っていくことです。


具体的なステップは以下の通りです。


  1. グループ分け: まず、ベスト10内の商品を機能や特徴が似ているものごとにグループ分けします。例えば、同じカテゴリ内での高性能モデルと標準モデル、といった具合です。


  2. チャンスを見つける: グループの中で、単価の高い商品が販売台数で下の順位にある場合、そこがチャンスです。


  3. 販売台数を入れ替える: 順位が低く単価の高い商品の販売台数を、グループ内の上位商品と入れ替えることを目指します。


3. 実践!わずかな努力が大きな成果を生む


YouTube動画では、以下の具体的な例で効果を説明しています。


  • : 型番C(80台販売で20万円)と型番F(50台販売で15万円)が同一グループにあるとします。

    • 元の合計売上高:144万1000円


  • 戦略: 単価の高い型番Fの販売台数を80台に、単価の低い型番Cを50台に入れ替えます。


  • 結果:

    • 型番Fが80台販売で24万円

    • 型番Cが50台販売で12万5000円

    • 入れ替え後の合計売上高:145万6000円

    • 差額: 1万5000円の売上アップ!


「たった1万5000円?」と思うかもしれません。しかし、この増益はほとんど費用をかけず、既存の客数の中で実現できる点が最大の強みです。もし、1日たった1台、型番Cの購入を考えていたお客様に型番Fを提案できれば、月間で30台の販売台数増加につながります。この小さな積み重ねが、気づかないうちに発生している大きな機会損失を防ぎ、小売業の基本である売上を着実に積み上げることにつながるのです。


4. 売上を「入れ替える」ための具体的な仕掛け

では、どのようにして単価の高い商品に販売をシフトさせるのでしょうか?そこで重要になるのが、「見せ方」の工夫です。


  • POPや展示位置の見直し: 単価の高い商品をより目立つ位置に配置したり、魅力を伝えるPOPを設置したりします。


  • 展示方法・展示数の調整: 商品の特長が際立つように展示方法を工夫したり、複数台展示して訴求力を高めたりするのも効果的です。


こうした販促の見直しは、大きな広告費用をかけることなく、今すぐ取り組めるアクションです。


まとめ:POSデータは単なる記録ではない、未来を創る羅針盤


POSデータから得られる「型番別ベスト10」は、単なる過去の販売実績ではありません。


そこには、限られたリソースの中で、いかに効率的に売上を最大化するかというビジネスのヒントが隠されています。


このデータを活用し、グループ内の単価差に着目し、展示やPOPを戦略的に見直すことで、貴社の売上は確実に向上します。ぜひ今日から、「型番別ベスト10」を未来の売上を創る羅針盤として活用し、一歩先のマーケティング戦略を実現してください。



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