売上データが宝の山に変わる!POSデータ活用の第一歩
- BCN総研ブログ

- 10月15日
- 読了時間: 4分

日々のビジネスで蓄積される「売上データ」。これは単なる数字の羅列ではありません。適切に活用すれば、あなたのビジネスを大きく成長させる「宝の山」に変わる可能性を秘めています。今回は、その宝の山であるPOSデータをマーケティングに活かすための第一歩について、分かりやすくご紹介します。
なぜ売上データが「宝の山」なのか?
お店で商品が売れるたびに記録されるPOSデータには、いつ、どこで、何が、いくらで、いくつ売れたか、といった情報が詰まっています。この一つ一つのデータは、お客様が「何を求めているのか」「どのような行動をしているのか」を教えてくれる貴重なヒントなのです。
例えば、
・「この商品は、週末によく売れるな」
・「この時間帯は、若い女性のお客様が多いな」
・「Aという商品を買うお客様は、Bという商品も一緒に買うことが多いな」
といったことが、データから見えてきます。これらの情報を分析することで、経験や勘だけでは気づけなかったお客様のニーズや市場のトレンドを正確に把握し、より効果的なマーケティング戦略を立てることが可能になります。
POSデータ活用の第一歩:まずは「見える化」から
POSデータを活用すると言っても、何から始めれば良いか分からない、という方もいらっしゃるかもしれません。第一歩として最も重要なのは、データを「見える化」することです。
1. 売上ランキングを見てみよう
まずは、期間を決めて、売れている商品の上位と下位をランキング形式で見てみましょう。これにより、自社の商品ラインナップの中で「何が強みで、何が課題なのか」が明確になります。
・売れ筋商品: なぜ売れているのか?価格、品質、プロモーション、季節性など、要因を深掘りしてみましょう。さらに売上を伸ばすための施策が見つかるかもしれません。
・死に筋商品: なぜ売れていないのか?商品の魅力が伝わっていないのか、価格設定が適切でないのか、需要がないのか。改善策を検討するきっかけになります。
2. 時間帯・曜日別の売上を分析しよう
次に、時間帯や曜日ごとに売上がどのように変動するかを見てみましょう。例えば、ランチタイムに特定のメニューが集中して売れる飲食店や、週末に家族向け商品が伸びる小売店など、ビジネスの特性に応じた傾向が見えてきます。
・ピークタイムの特定: 売上が集中する時間帯や曜日を特定し、その時間帯に合わせた人員配置やプロモーションを強化できます。
・閑散期の対策: 売上が落ち込む時間帯には、割引キャンペーンを実施したり、新しいサービスを導入したりするなど、対策を講じることができます。
3. 併売商品(バスケット分析)を見てみよう
お客様が「Aという商品を買うときに、他にどんな商品を一緒に買っているか」を分析することを「バスケット分析」と呼びます。これは、お客様の購買行動を理解する上で非常に有効な手法です。
・クロスセル・アップセルの機会: 併売商品を特定し、陳列方法を工夫したり、セット販売を提案したりすることで、客単価の向上に繋げることができます。
・新商品開発のヒント: 意外な商品の組み合わせから、お客様の潜在的なニーズを発見し、新商品開発のアイデアを得ることも可能です。
宝の山を掘り起こすためのツール
これらの分析は、Excelなどの表計算ソフトでも可能ですが、より効率的に、より深く分析するためには、POSシステムに付属する分析機能や、BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)の活用がおすすめです。これらのツールを使えば、複雑なデータも視覚的に分かりやすく表示され、誰でも簡単に分析結果を理解できるようになります。
まとめ:POSデータ活用で、次の打ち手が見えてくる
売上データは、ただの過去の記録ではありません。POSデータを「見える化」し、売れ筋・死に筋、時間帯・曜日別の傾向、併売商品といった視点から分析することで、お客様のニーズや市場の動きが手に取るように見えてきます。
これが、経験や勘に頼らない、データドリブンなマーケティング戦略の第一歩です。ぜひ、今日からPOSデータという宝の山を掘り起こし、あなたのビジネスの次の打ち手を見つけてください。




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