パソコン市場の最新トレンド・6月市況動向
- BCN

- 8月29日
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日本のデジタル家電市場の最新動向を網羅したレポート「日本のデジタル家電市場概況 」の販売を開始しました。本レポートは、BCNが全国の大手家電販売店やAmazonなどのECサイトから日次で収集・集計するPOSデータ「BCNランキング」に基づき作成したものです。
10月にWindows 10のサポート終了を控えるPC市場は、9か月連続で前年同月実績を上回っている。数年に一度のサポート終了前はPCを買い替えるユーザーが多く、需要が増加する時期だ。過去と同様に今回のサポート終了においても買い替えによる需要増が顕在化しているといえるだろう。
ただし、過去と異なるのはNPU搭載のAI PCが登場したこと。AIは急速に普及拡大し、企業のみならず個人ユーザーの使用も増加していると考えられる。AIツール自体も現在進行形で進化を遂げ、AIの利活用の普及は今後のPC市場にとってもサポート終了後の需要の反動減を抑制し、追い風となることが期待される。
ノートPCは平均単価が上昇しており、6月は前年同月と比べて約8%のアップだが、3年前の6月比では約16%上昇した。これは円安による為替の影響と構成比ではまだ数%台だが前述のAI PCの影響によるものと考えられる。
一方、デスクトップは25年に入ってから平均単価がダウントレンドとなり、6月は前年同月比で1%ほど下がった。しかし、2年前の6月比では約9%、3年前の6月比では約12%上昇している。
ノートPCの販売台数シェアでは1位富士通、2位NECの座に変動はなく、国内メーカーでトップの座を競う構図が続いている。デスクトップPCではアップルが8カ月連続で首位の座をキープし、富士通とNECが追う形だ。
タブレット端末では市場をけん引するアップルの動向が販売実績に大きく影響し、6月は9か月ぶりの前年割れとなった。そのアップルのメーカーシェアは6月も6割は維持したが、前年6月比では1.4ポイントダウンしている。
タブレット端末の画面サイズでは11インチ以上が7割を占め、前年6月の約4割から構成比は大きく高まった。また、内蔵SSDの容量別販売台数構成比では125GB以上が前年6月は約5割だったが、この6月は8割を超え、大画面・大容量化が進行している。
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本レポートは、BCN総研が提供するPOSデータサービスを活用して、市場動向の掌握や事業戦略の指針に役立つ洞察を提供するものです。貴社の次なるビジネス戦略立案において不可欠な情報になると思います。ぜひこの機会に、BCN総研のレポートをご活用ください。
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