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スマホ市場21か月連続で前年超え、25年はSAMSUNGが躍進

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家電量販店やネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」によると、スマートフォン(スマホ)市場は21か月連続で販売台数の前年同月比がプラスで推移している。メーカー別では依然として、アップルが高いシェアを維持している。一方、Android陣営ではGoogleとシャープ、そして急伸したSAMSUNGが激しいシェア争いを繰り広げている。


図1 スマホ販売台数前年同月比
図1 スマホ販売台数前年同月比

 

 スマホ市場において、販売台数が前年を超え始めたのは、2024年3月だ。以降、25年11月まで21か月連続してプラスを維持している。25年に入り、前年同月比は1月から131.0%と高い水準でスタート。以降、9月を除き2ケタプラスを記録した。特に5月は136.9%と直近2年で最も高い値となった。


 OS別の販売台数構成比は、iOSが約6割、Androidが約4割と大きな変化はない。今回はAndroid陣営にスポットをあてて、シェアの変動をみていく。


図2 Androidメーカー別販売台数シェア
図2 Androidメーカー別販売台数シェア

 

 24年はGoogleとシャープが首位争いを展開していた。それぞれのシェアに貢献したのは、Googleが「Pixel 8a」、シャープは「AQUOS wish3」だった。25年3月にSAMSUNGは10ポイントほどシェアを伸ばし、9か月連続で首位を維持している。この躍進を支えたのは「Galaxy A25 5G」だ。SAMSUNG急伸の要因の一つに、SoftBankが10年ぶりにGalaxyシリーズの取り扱いを再開したことが挙げられる。


 Xiaomiは「Redmi 14C」と「POCO X7 pro」を原動力として、10月にシェアを10ポイント伸ばし、Googleを抜き2位となった。翌11月は、シャープが「AQUOS wish5」の販売増により、シェアを14.8%まで回復し、Googleに0.5ポイント差まで迫った。


 Android陣営は、メーカーが入れ替わりながら、スマホ市場全体を活性化している。先日、Googleは「Quick Share」がiOSの「AirDrop」に対応したことを発表した。iOSとAndroid間でのファイル相互送信が可能になる機能だ。まずは、Google「Pixel 10」シリーズから対応し、のちに他の機種にも拡大する予定となっている。こうした機能の拡充はAndroid陣営にとって、追い風となりそうだ。(BCN総研・大嶋敬太)

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