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【最新調査】タブレット購買の「決め手」は?メーカーが押さえるべき最重視点とチャネル戦略

  • 執筆者の写真: BCN
    BCN
  • 7月31日
  • 読了時間: 3分

更新日:8月5日

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近年、学習用途の拡大や動画視聴の普及により、タブレット端末は私たちの生活に欠かせない存在となっている。しかし、スマートフォンの普及率が9割を超え、パソコンが約7割と推移する中で、タブレット端末の普及率は2025年3月時点で36.9%と、まだ大きな伸びしろを秘めている市場である。

 

この潜在的な成長市場を把握するためには、消費者がタブレットを購入する際に何を重視し、どのような目的で購入しているのかを深く理解することが不可欠である。本記事では、最新の調査データ(BCN総研「2506タブレット端末購入・利用実態調査」)の一部を紹介し、タブレット購入者の実態について解説する。

 

 

1. タブレット購入の重視点とは

 

タブレット購入を検討する際、消費者は何を基準に選んでいるのであろうか。複数の選択肢の中から「重視した点」と、最も購入に影響を与えた「最重視点」を見ていこう。

 

タブレット端末購入時に重視した点として挙げられたトップ3は、「価格」約54%、「画面サイズ」約48%、「ストレージ容量」約37%だった。

 

このデータから、消費者がタブレットを選ぶ際に、やはり「価格」が最も重視される要素であることが分かる。次いで、大画面のメリットを享受したいというニーズから「画面サイズ」が、写真や動画、アプリなどを保存するための「ストレージ容量」と続いている。

 

この「重視した点」からさらに「最も重視した点」を一つ挙げてもらった結果は、「価格」「画面サイズ」に続いて、「メーカー(ブランド)」となった。

 

この「メーカー(ブランド)」を重視した回答者の大半が、iOS。つまりiPad購入者で、ここからiPad購入者はAppleだから購入したということがいえる結果となっている。タブレット端末市場でiPadの販売台数シェアが高いのは、このブランド自体が購入理由の一つとなっているといえそうだ。

 

本調査では個々の設問に対して、全体集計だけでなくiOSユーザーとAndroidユーザーに分けた集計結果も記載している。同じタブレット端末だが、OSの違いが回答にも反映されていることが分かる。

 

 

2. どこで買う?購入チャネルの今

 

消費者はタブレット端末をどこで購入しているのだろうか? 集計結果を見ると、「ネット」が55.0%、「店頭」が45.0%と分かれた。

 

購入チャネルで最も多く利用されているのは「ネット」の「Amazon」だが、「店頭」の「家電量販店」もそれに続く高い割合を占めている。ネットで何でも購入できる時代だが、店頭が果たす役割は決して小さくないことが分かる結果となった。

 

また、「店頭」の「メーカー直営店」と「ネット」の「メーカー直販サイト」が同率で選ばれている。この「店頭」の「メーカー直営店」は主にiOSユーザーによって底上げされたと考えられ、iPadの購入では、オンラインとオフラインを問わず、Appleの直販チャネルが非常に強い影響力を持っていることが分かる。

 

 

以上、「2506タブレット端末購入・利用実態調査」の一部を紹介しました。本調査では公的データによるタブレット端末の普及率や保有数量、BCNランキングデータによる販売台数指数やメーカーシェアなどを第1章として掲載しています。

 

第2章では購入前の想定利用や購入前の利用端末、利用端末の代替機としての購入理由など、主に購入前の状況などの設問を『購入動機』として集約しました。

 

第3章ではタブレット端末を購入する際の参考情報や購入時の比較検討機種などからなる『購入機種の選定理由』としてまとめています。

 

最後の4章では購入後の利用頻度や満足点、不満点、次回購入で想定するOSなどからなる『利用状況』をまとめ、最後に全体集計を俯瞰して『総括』として掲載しています。

 

タブレット端末購入者の実態を把握するとともに、さまざまな施策構築のヒントやアイデアになるためのユーザー資料としてご活用いただきたいと考えています。




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