タブレット端末の普及率は36.9％と伸びしろが大きい一方、消費者が購入時に最も重視するのは「価格」。次いで「画面サイズ」「ストレージ容量」が続き、最重視点では「メーカー（ブランド）」、特にiPadの指名買いが目立ちます。購入チャネルはネット55％・店頭45％と拮抗し、Amazonと家電量販店が二大勢力。Appleの直販チャネルはオンライン・オフラインともに強い存在感を示しました。本記事ではBCN総研「2506タブレット端末購入・利用実態調査」の一部を基に、購入動機から利用状況までを俯瞰し、メーカーが取るべき価格・製品・チャネル戦略のヒントを提示します。

パンデミック特需の反動で停滞していたタブレット市場が再び動き出しました。2025年1〜4月の販売数量は前年同期比–3％と微減ながら、金額は＋8％。牽引役は11〜13インチの大画面モデルと5G／LTE通信対応機で、学習・クリエイティブ用途に合わせたデジタルペン対応が注目されています。金額シェアはAppleが68％で圧倒する一方、レノボとAmazonがコスト重視ユーザーを取り込み数量を押し上げ。本記事ではBCN総研『日本のデジタル家電市場概況 2025年5月版』タブレット章を抜粋し、メーカーの企画・生産計画、小売・卸・ECの仕入れ判断、マーケターの販促施策に直結する3大ポイントをわかりやすく紹介します。