日本のデジタル家電市場概況 -- 2025年10月
- BCN

- 10月16日
- 読了時間: 3分

日本のデジタル家電市場の最新動向を網羅したレポート「日本のデジタル家電市場概況」の販売を開始しました。本レポートは、BCNが全国の家電量販店やAmazonなどのECサイトから日次で収集・集計するPOSデータ「BCNランキング」に基づき作成したものです。
薄型テレビ(液晶テレビ、有機ELテレビ)、レコーダー、デジタルカメラ(一体型、交換型)、パソコン(ノート、デスクトップ)、タブレット端末、スマートフォンの各市場概況について、直近1年間の動きをビジュアルで把握できます。では、直近の各市場の動きを抜粋して簡潔に紹介します。
※2025年9月までのデータを集計した概況となります。
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薄型テレビ市場は8月同様、台数・金額とも前年を上回り、安定して推移している。平均単価も大きな変動はない。4K以上の液晶テレビは10か月連続して台数・金額とも前年を上回っている。一方、有機ELテレビは前年同月比でマイナスではあるものの、マイナス幅は縮小しており、ようやく底を打った感がある。しかし、3年前と比較し販売台数の規模は6割減と厳しい状況は続く。ただ、薄型テレビ全体での平均画面サイズは前年同時期よりも1インチ大型化しており、大画面化は着実に進んでいる。
レコーダー市場は縮小が続いていたが、3年前の半分程度の規模となっている。メーカーシェアはパナソニックとシャープが9割程を占めている状況だ。民放各社がBS4Kからの撤退を検討している報道もあり、今後状況は一層厳しくなるだろう。
8月のデジタルカメラ市場は、キヤノンの「PowerShot G7 Mark III」の受注再開で大きく動いた。しかし、一週間ほどで受注停止になり、9月の一体型の市場は沈静化した。とはいうものの、台数・金額の前年同月比は、前年を大きく上回っている。交換型の市場では、ミラーレスの前年同月比が回復したため24年12月以来、9か月ぶりに台数・金額プラスとなった。
パソコン市場は、Windows 10のサポート終了を直前に控え買い替え需要が本格化している。ノートPC、デスクトップPCとも富士通とNECのシェアが増えている。サポートが終了となる10月14日過ぎまで買い替え需要は継続すると考えられるが、反動減は避けられないだろう。
タブレット端末にもWindows10のサポート終了の恩恵が若干波及していると考えられる。3か月連続で前年同月比は2ケタプラスを維持している。アップルの一人勝ちという状況に変化はないものの、XiaomiとNECのシェアが上昇しており、4位以下を突き放しにかかっている。
スマートフォン市場では、9月19日のiPhone 17シリーズ発売で、アップルのシェアが先月より8ポイント近く増加。機種別にみると、一世代前のiPhone 16無印が首位になっており、メーカーシェアに貢献している。Androidスマホでは、SAMSUNGの「Galaxy A25 5G」がけん引している。
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本レポートは、BCN総研が提供するPOSデータサービスを活用して、市場動向の掌握や事業戦略の指針に役立つ洞察を提供するものです。貴社の次なるビジネス戦略立案において不可欠な情報になると思います。ぜひこの機会に、BCN総研のレポートをご活用ください。
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